不動産会社の選び方 — 賃貸で失敗しない5つのポイント
賃貸で失敗しない不動産会社の選び方を5つのチェックポイントで解説。免許番号の確認方法、おとり物件の見抜き方、口コミの注意点など実体験をもとに紹介します。
賃貸物件を探すとき、物件選びには時間をかけるのに、不動産会社選びは意外とおろそかにしがちです。
しかし、同じ物件でも仲介する不動産会社によって対応の質や費用が変わることがあります。この記事では、賃貸で失敗しないための不動産会社の選び方を5つのポイントに絞って解説します。
ポイント1:免許番号のカッコ内の数字を確認する
不動産の仲介を行うには宅建業免許が必要です。免許番号は「東京都知事 (3) 第12345号」のような形式で、カッコ内の数字が免許の更新回数を表しています。
| カッコ内の数字 | 営業年数の目安 | 傾向 |
|---|---|---|
| (1) | 0〜4年 | 開業間もない |
| (2) | 5〜9年 | 実績を積み始めた段階 |
| (3)〜(4) | 10〜19年 | 地域に根づいた中堅 |
| (5)以上 | 20年以上 | 長年の実績がある老舗 |
更新回数が多い会社は、長期間にわたって免許を維持できているという信頼の証です。ただし、数字が小さい=悪い会社というわけではありません。あくまで判断材料のひとつとして活用しましょう。
免許番号の読み方について詳しくは「不動産会社の免許番号の見方」で解説しています。
ポイント2:おとり物件に注意する
おとり物件とは、実際には契約できない好条件の物件を広告に掲載し、来店を促す手法です。以下のような兆候がある場合は注意が必要です。
- 内見が「店舗集合」のみで現地集合できない
- 問い合わせると「まだ空いています」と即答するが、来店すると「先ほど決まった」と言われる
- 代わりにまったく条件の違う物件を勧められる
おとり物件は宅建業法違反です。被害に遭った場合は、都道府県の宅建業担当窓口に相談・報告できます。
不動産会社を訪問する前に、同じ物件が複数の会社から出ているかを確認するのも有効です。1社だけが極端に好条件で出している場合は疑ってみましょう。
ポイント3:口コミだけで判断しない
Googleマップの口コミやレビューサイトは参考になりますが、鵜呑みにしないことが大切です。
口コミが信用しにくい理由としては、次の点が挙げられます。
- 不満を持った人ほど書き込みやすい(ネガティブバイアス)
- 自作自演のレビューが混在している可能性がある
- 担当者によって対応が大きく異なる
口コミは「傾向を見る」程度にとどめ、実際に店舗に問い合わせたときの対応で判断するほうが確実です。
ポイント4:仲介手数料と費用を事前に確認する
賃貸の仲介手数料は、法律で上限が家賃の1ヶ月分+消費税と定められています。しかし、下限の規定はないため、会社によって金額が異なります。
費用面で確認すべきポイントは次のとおりです。
- 仲介手数料の金額(家賃の0.5ヶ月分の会社もある)
- 鍵交換費用や消毒費用など、オプション料金の有無
- 火災保険を自分で選べるかどうか
- 初期費用の総額を事前に書面で提示してくれるか
費用を曖昧にする会社は避けたほうが無難です。「見積もりを出してください」と依頼して、明確に回答してくれるかどうかも判断材料になります。
ポイント5:複数の不動産会社を比較する
1社だけで決めず、最低2〜3社に問い合わせることをおすすめします。
比較するメリットとしては、次のような点があります。
- 同じ物件でも仲介手数料や条件が違うことがある
- 会社ごとに得意なエリアや物件タイプが異なる
- 対応の質を比較できるので、信頼できる担当者を見つけやすい
特に初めての賃貸探しでは、複数の会社に相談することで相場観が身につきます。
実体験:不動産会社選びで失敗した話
私が以前、賃貸を探していたとき、大手物件サイトで見つけた物件に問い合わせました。電話では「内見できます」とのことでしたが、現地集合ではなく店舗集合を指定されました。
店舗に到着すると「その物件は先ほど申し込みが入りまして…」と切り出され、まったく条件の違う物件を次々に紹介されました。典型的なおとり物件の手法です。
この経験から、私は物件だけでなく仲介する不動産会社も事前に調べるようになりました。具体的には次の2つを必ずチェックしています。
- 免許番号のカッコ内の数字(営業年数の目安)
- Googleマップの口コミ(極端な低評価がないか)
この2つだけでも、リスクの高い会社を避ける確率は大きく上がります。
宅建業者検索Mapで不動産会社を探す
宅建業者検索Mapでは、全国の**宅建業者(不動産会社)**を地図上で検索できます。
免許更新回数による色分け表示で、地域の不動産会社の営業年数が一目でわかります。
| ピンの色 | 更新回数 | 営業年数の目安 |
|---|---|---|
| 赤 | 1回(新規) | 0〜4年 |
| 黄 | 2回 | 5〜9年 |
| 緑 | 3〜4回 | 10〜19年 |
| 青 | 5〜13回 | 20〜64年 |
| 紺 | 14回以上 | 65年以上 |
引っ越し先のエリアにどんな不動産会社があるか、事前にチェックしてから問い合わせると安心です。
まとめ
- 免許番号のカッコ内の数字で営業年数を確認する
- おとり物件の兆候(店舗集合のみ、来店後に物件変更)に注意する
- 口コミだけで判断せず、実際の対応を見る
- 仲介手数料やオプション費用を事前に確認する
- 複数の不動産会社を比較して信頼できる会社を選ぶ
- 宅建業者検索Mapで地域の不動産会社を事前に調べる
不動産会社選びは、良い物件に出会うための第一歩です。物件探しと同じくらい、仲介会社選びにも時間をかけてみてください。